先日、清水タンクの洗浄をしました。
ネット情報では
アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムを使う
- ミルトン
- ピューラックス
- キッチンハイター
配管システムにはステンレスが使われています。
『stain(錆びる、汚れる)』+『less(ない)』⇒ stainless(錆びない)
その名の通り、錆びないイメージがあるステンレスですが、表面を薄い耐食性を持つ不動態皮膜で覆い 錆びにくくなるように作られた合金鋼なので、使い方によっては錆びてしまいます。
そして次亜塩素酸ナトリウムは不動態皮膜を腐食させます。
弱アルカリ性の重曹(炭酸水素ナトリウム)を使う
安全性が高い洗剤として有名な重曹。
一部のキャンピングカーの温水ボイラーにはアルミが使われているようで、重曹(炭酸水素ナトリウム)の弱アルカリは熱が加わるなどのきっかけで、アルミと化学反応を起こしてしまい黒く変色してしまう事があるので要注意。
逆に酸性の商品を使っている方もいました。
- クエン酸
- ミ〇カンの穀物酢
清水タンク専用の『FIAMMA 清水タンク洗浄剤 サニタンク』を使ってる方も多かったですね。
専用品には安心感があります。しかし、サニタンクが酸性なのかアルカリ性なのかは分かりませんでした。
そして今は国内のネットで購入できないっぽい???在庫切れなのかも。取り寄せてもらえば買えるのかな?
いろんな洗剤のpH値
掃除って汚れが酸性かアルカリ性かで洗剤を使い分けるのが主婦の基本。
酸性の汚れ
- 油汚れ
- 皮脂
- 手垢
- 湯垢
- 排水口のぬめり
- 生ゴミ臭
- 腐敗臭
- 飯盒炊飯の失敗など熱を加えたことによる酸化した汚れ
アルカリ性の汚れ
- 石鹸カス
- 水垢
- 血液
- タバコのヤニ
- 尿
では、清水タンク内の汚れはどっちなのか・・・
水垢はアルカリ性。
黒カビの種類で多いのが酸性。
ぬめりの原因も酸性が多いし、水を流した時に出てくる茶色いカス(カビ)も酸性。
次に温水タンク内の汚れなんだけど、ちょっとした矛盾がありました。
Hobbyの取扱説明書
温水ボイラーのメンテナンス
湯垢を取り除くためには、ワインビネガーをご使用ください。
使用後は配管システムの中に水を通して、十分な水で洗い流してください。
んっ???
酸性の湯垢を、酸性のワインビネガーで掃除するのですか?
しかし、家庭のお風呂場で見られる酸性の湯垢は、水道水の中のマグネシウムと石鹸の成分が化合したもの。
それに対しトレーラーの温水ボイラーに使われる水に石鹸の成分は付着しないので、お湯が冷めて濃度が濃くなった水道水の石灰成分のことを湯垢と言っているのかな?
と勝手に解釈。
蛇口の周りとかに付く白くて厄介な石灰はアルカリ性なので、酸性のワインビネガーを使うのなら筋は通ります。
それを証明するかのようにHobby取扱説明書の「お湯の使い方」のページには
定期的にボイラーから石灰を取り除いてください。
と記載されています。
上の方に書かれているライムスケール(Limescale)とは堆積する石灰鱗のこと。
ライムスケールが発生しないようにしてくださいって・・・だからどうすれば良いのか教えてほしかった。
ちなみに清水タンクのメンテナンスについては「空にして清掃してください。」としか書かれていません。こちらも もう一言欲しかった。
で、結局、多くの人が使っている「ミルトン」と同等品「ミルクポン」を使用。
拭き掃除も念入りに
規定量のミルクポンで2時間ほど放置
その後、排水して水道水を循環させて、を繰り返して終了。
今回はカビや ぬめりを懸念したのでアルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムを使用して洗浄したけれど、クエン酸などの酸性商品なら石灰化した水垢取りや除菌に効果大!
清水タンクの水は飲料では使わないけれど汚いよりは綺麗な方が断然良いし、それほど大変な作業ではないから、これからはもっとマメに掃除をしようと思いました。