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栗の木をもらったので薪としてどうなのか調べてみました

庭の手入れをするという方から栗の木を頂いてきました

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まだまだ若い木だったようで、幹が枝と見間違う太さだけど、どうせ割ってしまうので太さは関係ありません

ところで、栗の木は薪としてどうなのかな?と思ったのでちょっと調べてみました。

  • 火が点きにくい
  • 熱量が少ない
  • 火持ちが悪い
  • 爆ぜる

これはいろんな方のブログやサイトを読んで、栗の木の薪に対して多かった意見です。もちろん真逆の意見もあったし、乾燥具合や使い方、感じ方も人それぞれなので一概に絶対とは言えませんけどね。

しかし、ほぼ100%栗の木は爆ぜるって書いてました。
私…薪のパチパチ音は大好きだけど、パンッ!てなるやつ。あれ、怖くて苦手(T_T)
ロイもビックリしちゃうし爆ぜるのは困るな。焚き火としては使わないでしょう。

じゃあ何故、栗の木はとてもよく爆ぜるのか。

それは栗の木の導管(樹木が水を通す管)が世界最大級の大きさだから。
栗の木の乾燥が進むと導管内の水分の代わりに空気が入るので、燃やすと空気が膨張して爆ぜるそうです。
納得!

年輪に沿って並んでいる導管

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導管は肉眼でも見えます。もっと太い栗の木なら導管も太いんだろうね。

それからもう1つ。
栗の木だけでは燃やさない方が良いらしい。栗の木だけだと燻ってよく燃えないから他の樹種と一緒に使うのが良いそうです。
そうなんだぁ、上手く燃えない時には参考にさせてもらいます。

では次に栗の木の良いところ

  • 割りやすい
  • 乾燥が早い

うまく乾燥すれば半年ほどで薪として使えるようになるらしいです。

また、木を切った断面を木口(こぐち)と言うそうですが、木口から乾燥が進んでいくと、導管は乾燥を防ごうと穴を閉じてしまうそうです。
切られてもなお生きようとする生命の神秘!

でもそれじゃあ乾燥が進まないので、雨ざらしにして木口を濡らす事で導管を閉じることなく内部の水分が出ていきます。
なんか不思議。。。濡らして乾燥させるって。

また昔から【薪は土用まで雨ざらし】と言われています。雨ざらしは虫除け効果になるそうです。先人の知恵ですね。

もちろん雨ざらしにも限度があるのである程度になったら薪棚に移動させなくちゃいけないし、雨ざらしにする時は井形に積むのがポイント。

薪作りって何気に奥が深くて面白いです。

ネットをウロウロしている時に参考になる一覧表を見つけました。

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画像出典 : ファイヤーサイド(株)

この一覧表を見ると薪としての栗の木の評価は低いけれど気にしません。せっかく頂いてきた自然の恵です。大切に使わせて頂きます。

それからこちらの燃焼グラフも参考になります

樹種別燃焼グラフ
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画像出典 : 薪ストーブのある風景(画像使用許可ありがとうございます)

このグラフだと栗の木の熱量はそれほど悪くないようですね。やはり乾燥具合や個々の感じ方も良し悪しの判断に影響するのでしょう。

今までにも梨の木、桜の木、樫の木、椿、etc〜を頂いてきました。それぞれの木の薪としての特性を楽しみたいと思います。